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安田塾メッセージ№53      【安田塾の予告】

                                  2012年12月9日 安田忠郎
                 第18回~第20回安田塾の予告

 安田塾の第18回・第19回・第20回についてお知らせいたします。
 今後のスケジュールを組まれるに際して、同塾の開催日をご考慮いただければ幸いです。
 来年はどういう交流の輪を広げることができるか。参加者の皆様と歓談の一時を過ごすことを今から一方ならず楽しみにしております。

▼ 第18回安田塾は、次の通りです。
【日時】2013年2月9日(土)午後2時~4時30分
【場所】武蔵野商工会館
【講師】伊藤 弘(いとう・ひろし)
【テーマ】「海上自衛隊の今~海賊対処活動を念頭に~

【講師略歴】
1965年、千葉県市川市生まれ。
防衛大学校卒業。海上自衛隊幹部候補生学校卒業。
1999年から2年間、米コロンビア大学大学院に海上自衛隊から留学、国際関係論修士課程を修了。
海上幕僚監部補任課長・一等海佐。

【安田の寸評】
・私と伊藤さんとの出会いの場は、1999~2000年のコロンビア大学でした。
・彼は2010.12.1~2011.5.9、海賊対処法(「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律」2009年6月24日公布)に基づき、「派遣海賊対処行動水上部隊(第7次隊)」の指揮官(第7護衛隊司令)として、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動を遂行しました。
・彼は現在、日本国家の「安全保障」の最先端に位置する防衛省・海上幕僚監部の主要幹部の一人です。ちなみに、「一等海佐」は諸外国海軍および旧日本海軍の大佐(将校・佐官の最上級)に相当します。
・人間は理想と現実の緊張関係をいかに生ききることができるか―。第18回例会では、国家(国民+領土+主権)のリアルな重い現実を直視する彼の率直な情報発信が期待されます。

▼ 第19回安田塾は、次の通りです。
【日時】2013年4月20日(土)午後2時~4時30分
【場所】武蔵野商工会館
【講師】白石広子(しらいし・ひろこ)
【テーマ】「じゃがたらお春~伝説の検証~

【講師略歴】
1944年、大阪市に生まれる。
学習院大学の学部・大学院で日本語日本文学専攻。
夫君のジャカルタ赴任で1980~90年代の8年間、同地に居住する。 
近世異文化交流史研究家、東京大学ユーラシア科研研究協力員。

【講師著書】
『じゃがたらお春の消息』勉誠出版、2001年
『長崎出島の遊女』勉誠出版、2005年
『バタヴィアの貴婦人』新典社、2008年

【安田の寸評】
・私は2012年2月、白石さんと「幕末史研究会」で初めてお目にかかりました。
・じゃがたらお春(1625?~97)は、江戸時代初期に鎖国でバタビア(ジャカルタ)へ追放された、長崎生まれの混血女性(父・イタリア人+母・日本人)。「千はやふる、神無月とよ」で始まり「あら日本恋しや、ゆかしや、見たや、見たや」と結ばれた「じゃがたら文(ぶみ)」で巷間知られています。
・異文化交流史研究・洋学史研究に造詣が深い白石さんは、「主に長崎出島を舞台とした異文化交流から、現代に通じる日本人の国民性、国のかたちを考える」観点に立って、お春の実像を追い求めつづけ、お春像を「国際人として生きた日本人の先達」として再構成しました。

▼ 第20回安田塾は、次の通りです。
【日時】2013年8月17日(土)午後2時~4時30分
【場所】武蔵野商工会館
【講師】松本明倫(まつもと・あきみち)
【テーマ】「福島原発事故に直面して~一学校教師として考えたこと~

【講師略歴】
1959年、福島県白河市生まれ。
武蔵工業大学機械工学科卒業。
私立高校非常勤講師を経て、1989年に福島県立喜多方工業高等学校教諭。
以来、教職16年[福島県立工業高校の教諭13年→教頭3年]、教育行政職7年7ヶ月[福島県教育庁(本庁
or 教育事務所)の指導主事4年→管理主事2年4ヶ月→課長9ヶ月→所長6ヶ月]。
2012年5月から福島県教育庁南会津教育事務所所長、現在にいたる。

【安田の寸評】
・松本さんが武蔵工大の学生時代(1982.4~86.3)、私は同大の教師として「教職課程(教員養成)」教育に従事しておりました。
・私はフクシマ問題が噴出して以来、彼に向かって何度か単刀直入に、次のような言葉をぶつけました。
「この危急存亡の秋(とき)、あなたはたとえ単独行動であっても、メッセージを発信しつづけなければならない。」
「福島県民200万人は、決して沈黙してはならない。もの言わぬ or もの言えぬ人間であってはならない。
“沈黙は金”などという日本人特有の道徳律⇒負け犬根性とはオサラバしなければならない。いたずらに沈黙しつづければ、“棄民”となるのは時間の問題だ。」
「日本人はとかく忘れっぽい。日本人には事を―とりわけ重大事を―忘れたがる性癖がある。要するに、日本民族の致命的な欠陥は、歴史意識が欠落していることだ。」
「人間の存在理由は、おめず臆せず“言(事)挙げ”することにある。」等々

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