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安田塾メッセージ№27      【第10回安田塾】

                                   2011年4月10日 安田忠郎                              
                    第10回安田塾のご案内
 

 今回は、下記の要領で開催されます。
■ 例会
【日時】2011年4月23日(土)午後6時~8時30分
【講師】菊野暁(きくの・さとし、東京都市大学付属中学校・高等学校教諭)
【テーマ】「教員の考課査定を考える―学校法人・五島育英会の人事制度をめぐって―

【講師の宣言】 
「学校法人・五島育英会は2010年度に、高校以下の学校の教員に対し、考課査定を柱にした人事制度を導入しました。これは教員を3段階にランク分けし、賃金にも格差が生じる制度です。毎年の人事考課をもとに昇格・昇給が決まりますが、果たして公正・公平な評価がなされるのか、現場教員の不安は大きく、反発もしています。講演では、導入後1年の経験を踏まえ、制度の概要と学校現場での実状を紹介します。また労働組合の役員として団体交渉で感じた学校経営者から見た教師像なども織り交ぜて話を進めます。教員評価のあり方を考える手がかりになれればと思います。」

【講師略歴】
1981年 武蔵工大電気工学科入学
1983年 米国ルイジアナ州ノースウエスタン州立大学留学
1986年3月 武蔵工大卒業
1986年 日刊工業新聞社
1988年 埼玉県鷲宮町立鷲宮中学校 臨任
1989年 品川区立中学校 非常勤講師
1990年 武蔵工大付属中学校・高等学校 教諭
2006年 「東京都市大学付属中学校・高等学校」教職員労働組合 委員長

【安田のコメント】
 私は大学生時代の菊野さんを、明瞭に記憶しています。彼は次の2点に関して、当時の武蔵工大学生としては稀有な存在でした。
 ①彼が大学3年の1983年8月から84年2月まで、アメリカの地方都市の一大学に留学した点。
 日本では1970年代後半から海外に旅行・遊学する者が増加の一途をたどったとはいえ、当時はまだ「バブル景気」―通説では1986年12月から91年2月までの4年3か月間―の前夜であり、少なくとも武蔵工大では彼のように休学して留学に踏み切った者はそれまで絶無でした。
 ②彼が達意の文章を書くことができた点。
 私は約30年間、武蔵工大の教壇に立ちながら、学生に数多くの課題レポートの提出を義務づけました。そして、その都度痛感したのは、彼らの文章が総じて稚拙で、しかも理系の学生とは名ばかりで、論理性に乏しいことでした。私は彼らの多くに、日本語の文章の書き方を考えてもらうために、しばしば本多勝一『日本語の作文技術』を、時に谷崎潤一郎『文章読本』→川端康成『新文章読本』→三島由紀夫『文章読本』→丸谷才一 『文章読本』を勉強するよう指示したものです。しかし、菊野さんに対して、私はその種のアドバイスを何ら与えませんでした。彼の文章には優れた表現力が備わっていたからです。

【会場】「武蔵野商工会館」5階 第1会議室
【住所】東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-7
【tel】0422-22-3631(武蔵野商工会議所)
【アクセス】JR中央線&京王井の頭線「吉祥寺駅」 中央口・北口(駅前ロータリー) 徒歩5分
〔サンロードを約150メートル直進→最初の十字路(本町新道との交差点)で左折→本町新道を約150メートル直進・丁字路右側〕
【会費】1000円

 安田塾には、どなたでも自由に参加できます。 
 今回ご参加を希望される方は、4月21日(木)までに、下記にご一報ください。
 Eメール:tadyas2011@excite.co.jp