関係者の皆様へ
                                   2009年10月4日 安田忠郎
                    第3回安田塾のご案内
 

 第3回安田塾を下記のとおり開催します。
【日時】2009年10月24日(土)18:00~20:30
【テーマ】「一筋縄では行かない生徒たち―ニューヨーク・ブロンクスでの体験を通して―
【講師】原田淳(はらだ・じゅん、獨協中学・高等学校教諭)
【講師略歴】
5年間の会社員生活の後、渡米。
コロンビア大学(Columbia University)ティーチャーズカレッジ卒業後、ニューヨークの貧困地域ブロンクスにある公立セオドア・ルーズベルト高校で教えたのが教員生活の滑り出し。
帰国後もサポート校・塾・大学などで非常勤を務め、2003年より現職。08年より立教大学兼任講師。

【忘れがたい思い出】
 私・安田は1999年にコロンビア大学東アジア研究所に着任してまもなく、ティーチャーズカレッジの日本人学生の紹介で原田さんと出会いました。
 彼との交流を重ねながら、私は同年の秋、(1)ブロンクスの一高校の教師である彼の授業を参観し、また翌年の初夏、(2)彼を同道してコネチカット州ニューヘブンにあるイェール大学(Yale University)を初めて訪問しました。
 (1)彼の熱意溢れる授業態度は、彷彿として今なお私の眼前にあります。教室空間をフルに活用した彼の「動的」な授業ぶりは迫力満点、子どもたち(ブロンクスの問題児・悪童)の心を鷲づかみにするインパクトがありました。
 (2)彼と私は、ニューヘブンの清々しい大気に包まれながら、コロンビア大学とは一味違った、名門・イェール大学の輝かしい伝統の重さを、まざまざと実感したものでした。

【会場】「大田区民プラザ」第一会議室
【住所】東京都大田区下丸子3丁目1番3号
【tel】03-3750-1611
【アクセス】東急多摩川線下丸子駅下車徒歩約1分、 東急池上線千鳥町駅下車徒歩約7分。
【会費】1000円

*興味・関心をお持ちの方々をお誘いの上、自由にご参加ください。
*準備の都合もありますので、ご参加については10月20日(火)までに、安田宛てメール等でご一報ください。
 関係者の皆様へ
                                    2009年8月13日 安田忠郎
                   安田塾の在り方を考える
 

 歳月人を待たず。私が昨年3月に武蔵工大を定年退職して、1年4か月余が過ぎました。
 この間、周知のように小中高の現職教員有志のリードで「安田塾」が立ち上がり、2度の会合が持たれました。それは武蔵工大教職課程に何らかの形で関わった人々の交流会を旨とするものでした。
 
 

安田塾のあるべき姿とは何か 
 私は当初から、たんに旧交を温める「食事会(飲み会)」のみに終始せず、せっかくの「塾」本来の営為を大事にしたいという思いにとらわれていました―。
 そうこうして、私は財団法人・大学セミナーハウス主催「教員免許状更新講習」のプロジェクトリーダーを務め、これまでに3度の講習、各30時間(必修・選択)中の9時間を担当しました(「現代の学校教育が問われているもの」、「学校改革・教育改革」、「現代日本社会における子どもの問題行動と生活指導」、各3時間)。
 この貴重な機会に恵まれて、私は戦後民主主義の洗礼を受けた者の使命と責務について、豁然として悟るところがありました。およそ生きて「学問(=学んで問うこと)」を志す者は、どこまでも「世界の中の日本」の観点に立ち、この日本国を住みやすい「開かれた自由な意識空間」とするために、日本社会の今日的状況下の困難な諸問題に敢然と立ち向かっていかなければならない、と。

 これからの安田塾が学習形態として志向するところは、一定のテーマないしトピックに関する講演ないし話題提供のもと、忌憚のない質疑応答・対論・切磋琢磨の場―その意味での「学びの共同態」―にあります。そこでは、参加者一人ひとりが自らを「生涯一学習者」として律するとともに、他者との豊かなコミュニケーションを図りつづけることが期待されます。

 そこで、安田塾の「明日に向かう」運営態勢に必要な事項を箇条書きにします。
①安田塾は「教育・社会」問題をはじめとする、広義の「文化」総体に関わる「教養」知のテーマ化に努める。
②安田塾は原則として例会+懇親会をもって構成する。
③例会は原則として3ヶ月ごとの土曜日午後に開催する。
④例会は劈頭、主宰者の安田忠郎(やすだ・ただお)が近況報告かたがた、「時代状況下のいま・ここで何を考えるか」を対自化したテーマについて、30分前後のお話をする。
⑤例会の講師(講演者・話題提供者)は、可能なかぎり参加者の持ち回りとし、時宜に即して塾外から招請する。
⑥講師は1~2時間のお話をし、それに基づく質疑応答や討論を参会者とともに行なう。
⑦例会の会場は、経費の節減、交通の利便性、参加人数の多寡などを考慮して適宜選定する。
⑧例会の会費は、原則として1000円(会場費+資料代+講演料)とし、講師を除く各参加者から徴収する。
⑨例会が終了次第、講師を囲んで懇親会を行う。
⑩懇親会の会場および会費は、例会とは別途適切に処置する。
⑪安田塾への参加は、興味・関心があれば誰でも可能である。誰もが例会と懇親会の両者に、また両者のうちいずれか一方に、自由に参加できる。

 今後の安田塾は、上記の意思を体現した運営を積極的に進めていきます。
 

 皆様には、時間と事情の許すかぎり、どうか安田塾の門を叩いてもらいたい!そして、等身大の自分に還ることができるなら、ぜひとも当門に入ってもらいたい!しかし、次の至言をゆめゆめ忘れることなかれ。「講義を聴くこと自由勝手なるべし」(吉田松陰)。
 「武蔵工大出身」教師の皆様へ
                                   2009年5月10日 安田忠郎
               教員免許状更新講習、そして第2回安田塾 
 

 私が武蔵工大を定年退職して、はや1年余が経ちました。
 この間の私は、それまで以上に忙しい日々を送りました。2度のニューヨーク滞在もさることながら、何よりも女房の母(古橋逸子)が5月24日82歳で、私の母(安田みさお)が9月22日95歳で永眠の事態に直面して、繁忙をきわめました。相続問題等もあり、札幌の私の実家とは4度も往復を余儀なくされた次第です。

 そして既報(昨年6月11日)のとおり、私は財団法人・大学セミナーハウス主催の「教員免許状更新講習」のプロジェクトリーダーを務めました。
 本講習の開催は2度に及び(①7月28~31日、②12月27~30日)、私はそれぞれ、必修・選択計30時間中の9時間余の講義を担当しました。講習会には全国の「小中高・特別支援学校」教員が参集し、①は120名、②は131名を数えるにいたりました。ちなみに武蔵工大関係者では、建築学科卒業生の白井尚美さんが①の受講生でした。
 私はこの新たな出会いの場で、充実した時間を共有することができました。現時点の私の場合、現代日本文明における学校教育問題の究極的な論点をわがものとし、語るべき思想内容も煮詰まっている以上、本講習会は思いの丈を開陳し、熱弁をふるう格好の機会となりました。
 なお、大学セミナーハウスとしては今年度から、「教員免許更新センター」を設置し、教員免許状更新講習の本格的運営に乗りだします。初代同センター長には私が就任し、今年度の講習会は7月27~30日、9月20~23日、12月26~29日の都合3回開催の予定です。
 皆様は当該講習に、今後どのようにご対応の予定でしょうか。この際、ご質問ご相談等の向きは、私に直接ご連絡ください。

 さて既報に一言した「安田塾」の件です。
 昨年6月28日(土)に、廣瀬幸男・荒川信行・扇浩治の三方が幹事となって、第1回「安田塾」が開かれました。発会の第1回は、武蔵工大教職課程修了生=現職教師による、私・安田を囲みながらの懇親会・食事会でした。
 そして、第2回「安田塾」がこの6月27日(土)に開かれます(幹事から皆様に近々改めてご案内があります)。
 今回から参加者の間口を、とくに(1)武蔵工大教職課程修了生で非教師、(2)前出「教員免許状更新講習」修了生にまで広げます。(1)(2)共に、今までに安田塾とは別個に、私と会合を持った方々です。
 

 第2回当日、最初に1時間30分、私が「虚妄の大学改革―いわゆる文科系出身者が工学部長に就任して―」と題して、お話をします。それは「現代日本社会における一環としての武蔵工大とは何か」について具体的・経験的に問いつめる実話です。
 

 昨年3月8日、私の武蔵工大最終講義(「わが人生=学問の中間総括―日本及び日本人とは何か―」)の質疑応答で、武蔵工大付属中・高等学校教師の田口哲夫さんがこう私に質問しました。「武蔵工大はこの十数年、偏差値が下降し、全体としてジリ貧になってきているが、それはなぜだと思うか」と。
 彼のその切実な関心事に、当時の私は十分応答できる情報・知識・認識を持ち合わせていました。
 しかし、それが当の講義内容の論点・論脈とストレートに結びつかない質問であったために、幾多の媒介項を思考する時間的余裕がない私としては、一般的・抽象的な答弁に終わってしまいました。第2回安田塾における私の談話は、いわば私の「最終講義」の思想内容を裏打ちするところの一具体像にほかなりません。
 

 皆様には時間と事情の許すかぎり、6月27日の第2回安田塾にご出席いただければ幸いです。
 「武蔵工大出身」教師の皆様へ 
                                   2008年6月11日 安田忠郎
              第1回「安田塾」と「教員免許状更新講習」
                    
 私はこの3月末をもって、武蔵工業大学を定年退職しました。
 3月8日(土)の私の最終講義(「わが人生=学問の中間総括―日本及び日本人とは何か―」)および記念祝賀会は、主として私の「学生・会社・ニューヨーク」時代の友人・知人・恩師に向けて実施されました。
 皆様方との対面は、昨年7月28日(土)の「武蔵工大出身教師の集い」で何らか達成されたこともあり、退職後の折々の機会に譲ることにしました。

 ところで今回、私の昨今の動きとして、2点ばかり、皆様にお伝えします。
 ①武蔵工大出身教師の荒川信行、扇浩治の両君が中核メンバーとなって、「安田塾」(安田忠郎先生を囲む会)なるものを立ち上げること。
 
 両君からこの話を持ちかけられたとき、私としては教師冥利に尽きるとは思いながらも、「塾」の規模や運営形態をどうすべきかをあれこれと考えました。結果、さしあたり6月28日(土)の第1回会合は「少人数」規模にとどめ、その後第2回以降は次の②の問題を踏まえながら、時宜にかなった「適正」規模の維持に努めることにしました。
 
 ②2009(平成21)年4月から教員免許更新制が実施されるに伴い、今年度において「教員免許状更新講習」のプログラム開発・試行の事業を私が担当すること。
 
 この2月中旬、財団法人・大学セミナーハウスから私のところに、「教員免許状更新講習」のプロジェクトリーダーの話が舞い込みました。この件は私の退職後の人生設計と多少ずれる憾みがあるものの、大学セミナーハウスの懇請に応えるために私は一肌脱ぐことにしました。タイム・スケジュールが逼迫していただけに、私は迅速に当該講習の「実施計画書」を作成、そして2月末の文科省に対する申請を経て、いったん3月末に、最終的に5月末に、認可を受けました。
 私は最終講義の際に申し上げたように今後、著述業に専念し、さらにニューヨークでの学校開設・助力に奔走する予定のため、果たして「教員免許状更新講習」にどこまで精力を傾けることができるか。
 ともあれ、皆様にはご参考までに、大学セミナーハウス主催の今年度の「教員免許状更新講習」の宣伝チラシを添付ファイルで送信します。

 教員免許更新制は皆様にとって喫緊の問題かと思われます。この際、ご質問等があれば、ご遠慮なく私宛にメールないしお電話をお願いします。