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                                   2012年6月19日 安田忠郎
                    第16回安田塾のご案内

 第16回安田塾は、下記の要領で開催されます。
■ 例会
【日時】7月21日(土)午後2時~4時30分
【講師】浅野健一(あさの・けんいち)
【テーマ】「東電福島原発『事件』と御用記者・学者~3・11以降の大本営発表報道の犯罪~

a0200363_12272697.jpga0200363_12293254.jpg【講師略歴】
1948年、香川県高松市生まれ。
66~67年、AFS国際奨学生として米ミズーリ州スプリングフィールド市立高校へ留学、卒業。
72年、慶応義塾大学経済学部を卒業、共同通信社に入社。
編集局社会部、千葉支局、ラジオ・テレビ局企画部、編集局外信部を経て、89年から92年までジャカルタ支局長。
94年4月から同志社大学社会学部メディア学科教授(新聞学専攻)、同大学大学院社会学研究科メディア学専攻博士課程教授。「人権と報道・連絡会(85年発足)」世話人。

【講師の宣言】
 3・11大地震と東電原発「事件」の直後から、私・浅野は原発報道が「大本営発表」報道になっていると指摘した。福島原発事件報道は、日本の記者クラブメディアがジャーナリズムの権力監視機能を全く果たしていないことを明らかにした。原発事件から約2カ月間、政府、東電、旧帝大系御用学者は「チェルノブイリにはならない」「直ちに健康に被害はない」というウソをメディアで垂れ流し、その間に、東日本の多くの市民が体内被曝した。
 今年になって分かったのは、首相官邸や東電福島現地では、3月15日ごろ、東京も避難地域になるという想定で動いていた。官邸では「日本がだめになる」「地獄を見ているようだ」という恐怖の声があがっていた。3月下旬、「神風が吹いて最悪の事態は免れた」と言った政府首脳がいる。
 朝日新聞は10月15日の社説で、「大本営発表」報道だったとあっさり認め自省した。
 同志社大学・浅野ゼミの院生と学部生は、3・11から1週間のテレビと新聞の原発報道を分析し、「DAYS JAPAN」(「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」)2012年4月増刊号(「検証・原発事故報道」)で発表した。
 国家・東電による原発事件が東アジアの生態系を破壊している時に、東に石原慎太郎、西に橋下徹という「維新」ファシストと市場原理主義の自公・米国隷属追随靖国反動派が跋扈している。日本では在日米軍基地問題、失業者・非正規雇用の急増、自殺者が14年連続で3万人を超えるなど深刻な問題が山積している時に、ジャーナリズムとアカデミズムが全くの体たらくである。
 私としては、22年の記者生活と18年の教育研究活動をもとに、「記者クラブメディア」が政官財・御用組合・御用学者と「鉄の六角錐」を形成して人民・民衆の生命さえ危機に陥れている構造を解明し、社会変革の道筋を示したい。

【安田のコメント】
 私が浅野健一さんと初めて出会ったのは、私の慶大大学院時代のこと。
 社会学研究科修士課程に在籍した1970年~71年当時、私は折あるごとに、同大経済学部の「社会思想史」ゼミの学生たちに向かって、「思想と人間」・「実存と関係」の問題を俎上に載せ、日本石炭産業論、マックス・ヴェーバーの「資本主義の精神」論、カール・マルクスの「疎外-物象化」論などの講釈をぶった。私が同ゼミ出身、彼が同ゼミ現役の一人ということで、私と彼は俗に言う「先輩-後輩」の間柄にあった。
 1984年9月、共同通信社記者だった彼は、『犯罪報道の犯罪』(学陽書房、のち講談社文庫)を刊行し、実名報道・犯人視報道といった日本の「犯罪報道」のあり方を批判して一石を投じた。
 同書が世上に認められた結果、彼は知る人ぞ知る存在となった。私自身少なくとも1980年代から90年代にかけて、憂うべき重大な犯罪事件―例えば1981~82年の三浦和義事件、89年の女子高生コンクリート詰め殺人事件、92年の市川一家4人殺人事件、94年の松本サリン事件、大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件、97年の神戸連続児童殺傷事件、東電OL殺人事件、98年の和歌山毒物カレー事件、99年の文京区幼女殺人事件―が物議を醸すたびに、彼の問題提起を受け止め、実名報道にもとづく報道被害の実状を注視しつづけたものである。
 彼は同書以降、多数の単著・編著・共著を物しながら、ジャーナリスト⇒大学教授として活躍しつづけ、今日にいたっている。

【会場】武蔵野商工会館5F第1・2会議室
【住所】東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-7
【tel】0422-22-3631(武蔵野商工会議所)
【アクセス】JR中央線&京王井の頭線「吉祥寺駅」中央口・北口(駅前ロータリー)・徒歩5分(サンロードを約150メートル直進→本町新道との交差点で左折→本町新道を約150メートル直進・右側)
http://www.musashino-cci.or.jp/about/map.shtml
【参加費(資料代+会場費)】一般1000円 学生500円 

■ 懇親会
 例会が終了次第、講師を囲んで2次会を行います。

 安田塾には、どなたでも自由に参加できます024.gif
 今回ご参加を希望される方は、7月15日(日)までに、下記にご一報ください。
  055.giftadyas2011@excite.co.jp