安田塾メッセージ№23      【安田塾の予告】     

 皆様へ
                                   2011年1月21日 安田忠郎
                第9回~第11回安田塾の予告

 第9回・第10回・第11回の安田塾を、下記の通りセッティングしました。
 今後の日程を組まれるに際して、安田塾の開催日をご考慮いただければ幸いです。

▼ 第9回安田塾は、次の通りです。
【日時】4月23日(土)午後6時~8時30分
【場所】「武蔵野商工会館」5階 第1会議室
【講師】菊野暁(きくの・さとし、東京都市大学付属中学校・高等学校教諭)
【テーマ】「教員の考課査定を考える―学校法人・五島育英会の人事制度をめぐって―

【安田のコメント】
 いわゆる「教員評価」制度は今や、日本の学校教師にとって死活にかかわる問題です。
 「小中高大」全体にまたがる一種の教員評価の問題が表面化したのは、1984年に設置された「臨時教育審議会」(当時の中曽根康弘首相の私的諮問機関)の4次にわたる答申においてでした。
 そこでは、第2次答申(1986年)で「適格性を欠く教師の排除」、第3次答申(1987年)で「大学教員の任期制」がうたわれた点が注目されます。そして幾多の曲折を経ながら、21世紀に入って次第に、同制度の導入が「指導力不足の教員」への対応策と相まって、全国の諸学校―大雑把に分類すれば、手始めは公立学校、続いて私立学校―で推進されつつあります。
 私は断言します。いやしくも学校教師たるもの、すべからく現代日本社会における教員評価(人事考課)システムをたじろがず直視すべし、と。

▼ 第10回安田塾は、次の通りです。
【日時】7月23日(土)午後2時~4時30分
【講師】小川彩子(おがわ・あやこ、グローバル・多文化教育者)
【テーマ】「泣き笑い挑戦人生:異文化、住んで学んで教えて旅して

【安田のコメント】
 小川さんは52歳で渡米、オハイオ州のザビエル大学修士課程→シンシナティ大学博士課程を修了(1998年「教育学博士」)、以後シンシナティ大学助教授として、「日本語・日本文化・グローバル教育」講座を担当してきました。
 彼女の人生の歩み方は、「魅力的」の一語に尽きます。彼女は自己変革を不断に志向しながら、「年齢の壁」・「文化の壁」に敢然と挑戦しつづけ、教師としての教育活動はもとより、地球探訪バックパッキング、異文化交流促進活動にも活発に打ち込みつづけて、今日にいたっています。
 私は2007年9月、ゆくりなくも日本社会で、彼女と初めてお会いしました。以来、折に触れて、彼女と談笑するたびに、「open-minded behavior」・「コスモポリタン性」・「社交性」の何たるかを心に反芻してきたものです。

▼ 第11回安田塾は、次の通りです。
【日時】10月29日(土)午後2時~4時30分
【講師】谷川建司(たにかわ・たけし、映画ジャーナリスト・早稲田大学客員教授)
【テーマ】「ハリウッドと日本のアカデミア

【安田のコメント】
 私が谷川さんと初めてお会いしたのは、1999年9月、NY(ニューヨーク)のコロンビア大学(CU)においてでした。両人は同年から翌年にかけて、CUの東アジア研究所(EAI)に「客員」として長期滞在しました。
 この間の今なお懐かしく思い出されるワンシーンは、2000年3月、彼と私が連れ立って、NY→サンディエゴ→ロサンゼルスを周遊、特にハリウッド界隈をめぐり、映画俳優・監督のデニス・ホッパー(1936~2010) の自宅兼事務所を訪問したことです。
 ホッパーはアメリカ映画史とアメリカのカウンター・カルチャーに大きな足跡を遺し、昨年5月29日に惜しまれつつ世を去りました。
 谷川さんは近々(2月5日)、ホッパーの供養のつもりで『アメリカの友人/東京デニス・ホッパー日記』(キネマ旬報社)を公刊します。それは素顔のホッパーとの20年余に及ぶ交遊録、「誰もが知っているデニス・ホッパーの、誰も見たことのない素顔」を貴重な写真の数々と共に浮き彫りにするものです。

 ところで、谷川さんは映画ジャーナリスト・映画評論家以外に、大学教師の仕事(専門は「映画史」・「大衆文化研究」)にも携わりました。2003年度から2009年度にかけて、茨城大学人文学部助教授→早稲田大学政治経済学部教授を務めました。
 この7年にわたる大学生活を総評して、彼は私にこう語ってくれました。「日本の大学、特に教員の力量がこれほどまでにレベルが低いとは!余りのヒドサに呆れ返るよ!」と。
 日本の大学、少なくともその現状をどう見るか、その基本的なところで、彼と私は見事に意見の一致を見たのでした。
by tadyas2011 | 2011-01-21 00:00 | 安田塾の案内 | Trackback | Comments(0)
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